16:12

 それにしても、ここの重機は、どうやってここまで来たのだろう。普通の車でも、ありゃギリギリだろう!?不思議???

 と、突然トンネルから車が!こんなとこ、来る人が居るのか!?・・・俺は特殊だろうけど...
16:16

 ・・・と、突然視界が広がった!

 何?この空間!?

 一面、畑のようで何も植えられていない。建物はあるけど、人の気配はしない...
 建物に近づいてみると、使われなくなってから久しい雰囲気である...そして、時間が止まっているかのよう...

 そう...ここは、廃村 袖川である。

 長い長いトンネルを抜けた先の山奥にあるこの村は、その不便さ故に捨てられた...俺が生まれる前の話である。

 生々しく残されたその廃村。
・・・今にも、目の前のあぜ道を少年が走ってきそう...
16:14

 さて、林道はまだ奥に続くようだ。地図上では、もうすぐ行き止まりになるはず。
 取り敢えず、行けるとこまで行ってみよう。
16:20

 そして、その奥はついに行き止まりになった。吊り橋を越えた先には、再び発電施設が有るだけだった。

 なお、ここで、先ほどの車の方々が測量の器具を持って歩いていた。

 
袖川分校跡。