14:41

 ついに峠。

 だだっ広い平らな土地が広がる。自然になのか、人為的になのか妙に広い。
 秋には、深いススキに埋もれそうな峠だ。

 しかし、昨夏、確かに見た光景だ。そう、ここは以前も来ていた場所である。
14:42

 来た道を振り返ると...

 以前、行き止まりと感じた場所だ。見覚え会った。藪が無くなり、先が見えるようになっているが、以前は、見通せなかった。それも、道も半分以上決壊しているので、当然、行き止まりと感じてしまったのだろう...
 やっぱり、季節によって違うもんだ...
14:43

 峠らしい光景。

 未だ崩れる切り通しを望む。昨年も峠と感じた場所なので、懐かしくもある。
14:45

 こちら側の道は、先人が歩いた跡がある。おそらく山菜取りの方だろう。道から外れた、さらに上の方へ細い道が続いていた。
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 切り通しを過ぎ、振り返る。

 脆く崩れやすいこの切り通しは、廃道のなかにあって妙に白く、輝いて見えた!
14:48

 そして、いよいよ下りに入る。

 するとすぐに、現道と、白沢トンネルの坑口が臨める。

 こうしてみると、かなりの高度差が感じられる。