14:42

 はぁ?
 いきなり道の様相が変わったぞ?

 道を間違えたか?
 でも、分岐点はなかったはず!?

 しばらく前以外は...
14:45

 再び崩落した場所が現れる。

 でも、こんどはしっかり修復されていない...

 さっきと今とで、そんな扱われ方が違うのか?
14:48

 げげっ!

 出たよ...
 や、ヤブだよ...
14:49

 ふっ(-_-)

 まぁ、俺が走ればこうなるのはわかってるさ...

 さらば、さわやかツーリング...


 で、でも今日は同伴者が...

 顔をまともに見れず...
14:51

 道が道でなくなってきた...

 轍は、沢水で深くえぐられ...


 でも、この時点でも、まだ正しいと信じていたよ...地図ともそんなに離れてもいないから...
 ってか、信じたかった。その思いが、地図を歪ませていたのか!?
14:55

 ・・・

 道ってなんだっけ?
14:58

 まだ正しいと強がる。

 それは、同伴者を安心させたかったから...

 これまでの経験から、こんなヤブは良くあった。山にある道は、不整備が多い。だから、廃道は覚悟している。

 しかし、同伴者にとっては廃道は行き止まりと同じに考えているに違いない。
 安心させるには、俺が強がるしかない...

 それでも安心なんて無理だろうけど...
15:00

 小さな沢が流れる。
 まだ生まれたばかりの沢だろうか!?

 道はこの先に続く。
 でも、細いその沢はヒョイと越え、もう目に入ることはない。

 この沢が、我々の進路を遮ることになることは、この時点では知るよしも、想像するわけもない...
15:02

 えっと。

 平らっぽい場所=道。

 この等式を信じて、先に希望を持つ。

 行くっきゃない!
 焦りを見せず...
15:03

 もうジャングルでしょう!?

 これのどこが道なのだろうか?
 今になって、冷静になって見ると、どう考えても道ではない。

 でも、それでも強がるしかなかった...

 「方向は合っているよ!もうじき道につながるはず!」

 強がりであることはもうばれているのに...