16:45

 だいぶあたりは薄暗くなってきた...

 まっ、それ以上に俺の心が暗い...
 いや、さらに同伴者の心の方が...

 
16:48

 途方に暮れ、ふと空を見上げる...

 暗くなってきたのは、時間のせいじゃない。
 曇ってきたようだ...

 最初は、あんなに天気が良かったのに、展開に比例して、天気まで怪しくなってきた...
16:51

 悪夢はまだまだ続く。
 この沢の行き着く先に道があることを信じて歩くしかない...

 もう沢の中を歩くことに抵抗がない。むしろ道なき藪を歩く方が辛い...
 沢もこうして歩くと冷たくて気持ちいいではないか(^o^)
 ・・・ついにいかれた。



 と油断していると、同伴者の一人が、チャリごと転倒!
 びしょ濡れに!!!!

 あぁ、ついに犠牲者か...
16:58

 沢の周りに道はない。

 もうこの沢を下るしかない...

 いったい道はどこへ行ったのか!?
 この山から我々は脱出できるのか!?

 ・・・もうマジに遭難だよ...


 ちなみに、写真の方の足下濡れているのわかる?
17:04

 んを?

 橋?

 無理矢理だが、確実に人工のものだ!
 何処かに道があるのか!?

 前人未踏の地ではない、過去誰かが入った跡がある。
 もう、それだけでも嬉しかった!

 帰りてぇよ!
17:08

 綺麗な滝だねぇ(^_^)
 マイナスイオンチャージ!


 と、普段なら思うだろう...
 ただ、今回は、道(沢)の水かさを増す支流との合流は、歩きにくさを倍増するだけだ。
17:11

 チョット開けた!

 ・・・ようには見えないだろうが、空が見えるだけでも開放感が違う。

 あぁ、空を飛びたい!

 おっ、ルーラを使えば帰れる・・・わかないか...
 (精神破壊)
17:13

 道を探す。
 ではなく、歩けそうなルートを探す。

 かなりの斜度のある崖を這うように進む。
 もちろんチャリを抱えて。

 あぁ、出口はどこだ?
 ってか、出口ってあるの?
 このままいつまでも...

 もう、同伴者の顔をまともに見られない...