2003.11.01 矢立峠

 国道105号線の整備によって失われた道。矢立峠。矢向峠と双子のような小さな小さな峠だが、こちらはもう完全に利用されなくなった峠。ところどころが分断され、道は泣いていた...
灰の世界
 灰の世界は、廃の世界。
 人を遠くへ導く為、そこに灰色の絨毯が敷かれた。人が往来するには不便だった峠にも。しかし、時代が進むと峠には穴が開けられ、その灰色の絨毯は不用となった...
 利便性を求めるあまり、以前歓迎されたものも次なる世代によって捨てられる。その灰色の絨毯は、それを自覚してか、自然に還るため緑に身を隠そうとする。その経過に私は美を感じる。そう、廃の美である。
 
2003.10.18 田代峠 〜ローカル路を行く〜

 大内町から雄和町にかけて、ローカルな路を選んで走行した。のんびりとした旅になるはずが...
 不快、危険、恐怖、悲壮。困難を極めた....
2003.11.24 山谷峠

 稲川町から湯沢市に向かうための重要な路線。それが、山谷峠。そこは、峠と呼ぶには高さもなく、あっという間に通り過ぎるほど短い。しかし、今はトンネルがあるためそのように感じるが、以前は深い切り通しを通る難所であった。
 その切り通しは今、人知れず灰に染まっていた...
2003.9.28 玉川旧道群

 国道341号線には、その整備のため、捨てられた道がある。便利になった陰で、消えゆく道がある。
 しかし、その分断されたまま残されたその道は、生殺しと言えよう...。
2004. 4. 4 錦秋湖沿岸旧道

 ここにもトンネルの開通によって捨てられた旧道がある。旧道は、分断されるだけでなく、その皮膚を剥がされた惨たらしい姿を晒されていた...
 光と影。地中を行く新道が光りを浴び、太陽の下を行く旧道が影となる...皮肉か...
※ 写真をクリックしてください。
2004. 4.11 枕ヶ沢旧道

 大森町八沢木にほんの短い旧道がある。まだ地図にも描かれているが、全く持って通行不能の廃道だった。
 藪の深いこの旧道で探索している私を、すぐ傍らの農夫は奇異なものを見る目で見ていたことだろう...
2004. 5. 2 白沢峠

 無念が残る旧道、白沢峠。昨年、初めての林道を目指して走った最中、目についたのがこの峠だ。しかし、その峠は完全な廃道となり、初心者の私にとって行き止まりと思え、残念ながら引き返した思い出がある。
 そして、2004年、再び、これを目指した。
2004. 5. 5 黒沢旧道

 スキー場に向かう途中いつも気になっていた道がある。
 国道107号線、平和街道 山内村黒沢にその旧道がある。行けそうにない道に、未だ残る標識。誰ももうその標識に注意を喚起されることも無い。それなら、私が久々の通行人として、その注意に従おう...
2004. 5. 9 真室川旧道巡り

 主寝坂峠を越え、のんびりツーリングと思っていたら...出会いましたよ、旧道に。
 ツーリング中に不意に出会った小さな旧道をいくつか紹介します。結構味があるんです。
※ 写真をクリックしてください。